Assoc. Prof. Nagoya Univ., Japan 名古屋大学大学院理学研究科 准教授 有機合成化学

Nagoya, Japan
Joined November 2021
Hideto ITO 伊藤英人 retweeted
A memorial article has been published for Professor Sawamura, who passed away suddenly this past April. The legacy of Masaya Sawamura: A journey through chiral space: Chem cell.com/chem/fulltext/S2451…
53
4
224
32,303
学振・特別研究員の2027年度採用候補者に内定通知が届き、SNSにも報告が流れてきたので、2年前から続けている定点観測のアップデートです。JSPSから申請者数などの正式な数字はまだ出ていないと思うので、周辺への聞き込みとSNS上の情報からの推定です。 DC1/DC2の採択率の低下は続いているものの、そのペースはやや鈍化してきた印象です。ただ、それでも10%前後という採択率は相当に厳しいと思います。 これまで研究者として見てきた経験からも、若手研究者として十分に活躍できそうな大学院生が、周囲でも多く不採用になっています。将来の若手研究者の登竜門という制度の性格を考えると、採択率20%程度が妥当な線引きなのではないか、というのが個人的な印象です。今回の不採用Aの人たちは、以前であればDC1に採用されていたレベルだと思います。 (今年、私は審査員ではないので書きますが) 各審査パネルでは、おそらく約50人の申請者から5人程度を選んでいる状況だと思います。一方で、上位層の20人ほどは、皆さんかなり完成度の高い申請書を書いているはずです。そこから5人を選ぶとなると、最後は審査員との相性や、ある種の運の要素も大きくなります。十分な実力や業績があっても、「揺らぎ」で不採用になってしまうことがあります。 なので、今回不採用だった学生さんには、必要以上に落ち込まず、ぜひ研究を続けてほしいと思います。 JST系の予算はトップダウン型のものが多く、研究テーマや受託機関があらかじめ定められていることも多いため、制度的に「選択と集中」の要素がどうしても残ります。 一方で、伝統的な日本学術振興会(JSPS)の特別研究員制度(DC1、DC2、PD)は、分野を限定せず、多様性に富んだ学術研究を育てるうえで根幹となる制度であることは間違いありません。 現状の制度上の問題は、大きく3つあると思っています。 (1) 科学行政では若手人材育成の重要性が繰り返し強調されている一方、その根幹となる特別研究員制度の採用数は十分に増えていません。応募者が増えていること自体は、今後の日本の科学技術の発展にとって喜ばしいことですが、その結果として採択率の低下が続いています。採用されなかったことで、経済的な理由から研究を諦めて民間就職に進む人もいます。これは、日本の科学発展のポテンシャルを削いでいる面があると思います。採用数の増加は急務です。 (2) 採用後の研究奨励金(実質的な給与)の水準も、十分には上がっていません。物価が上昇する中で、民間企業と比べたときの経済的な魅力は相対的に低下しています。研究奨励金を少しでも引き上げていく努力が必要です。 (3) 科学技術行政が「選択と集中」に傾斜する中だからこそ、多様な研究の芽を育てる、このような根幹的制度の維持・拡充が重要です。一方、日本の省庁における概算要求・予算編成のプロセスでは、こうした目立ちにくい基盤的制度の拡充が、財務省に対して必ずしも魅力的に映らないという構造的な問題もあるように思います。 文部科学省の令和9年度(2027年度)概算要求では、日本学術振興会「特別研究員制度」について、かなり明確な増額要求を出してくれています。 次年度の国の予算決定プロセスでは、上に書いたような研究現場の状況も汲んでいただき、ぜひ「特別研究員制度」について、概算要求どおりの予算を認めていただきたいと思います。
学振の特別研究員の採択率の話をもう少し。私が問題だと思う点を書きたい。 採用者数、申請者数もプロットした。2026年度の最新値は公開情報を持っていないので昨年の結果まで。 DC1, DC2, PD は採用者数はほとんど一定のまま。申請者数はPDは2016年に対して半減し、DC1, 2 は1.5倍弱へ増加。PDの採択率の増加は応募者の減少。DC1, 2 の応募者数の増加は、JST系の大学院生への支援事業で、JSPS学振への応募を条件にしているためとする推測をSNSでは散見した(実証的に自分では調べていない)。 制度設計側の視点では、予算が決まっている以上、採用者数を固定せざるを得ない。一方で、応募する側の個人の視点では「採用数」より「(自分が採択されうるかという)採択率」の方が、応募側の制度の印象を形作ると思う。 学振DC1/2は支援額が現代の経済状況に比べて低いという問題もあるものの、若手研究者への登竜門として、学振に採択されたから博士課程に進むと決めたという心理的な効果も大きい。これは現場で感じている。特に、日本学術振興会の特別研究員という40年にもわたって維持されてきた、日本の学術(とくに若手)を支える根幹制度の信頼感は大きい。 基幹的な政策は、長期の安定性と、予見可能性が大切で、これが応募者の安心感と信頼感を高める。年による採択率が大きく変動すると、世代・年代による不公平感も高まるし、企業とは違って5年で人が世代交代していく大学では、博士課程への進学率が下がると、研究室やチームの継承が難しくなる。 おそらく、JST系の制度では博士課程の学生数を増やすことを意図して、学振への応募を義務付ける規定を設けていると思うが、学振の採択率が10%を切ってくると、これまでの学振を基準にした博士進学の意欲を低下させる。また、審査が過度に難しくなって運の要素が増え(上位層から数人選ぶ場合、申請書の書き方や内容では決められなくなり、審査員の好みや考え方の影響が大きくなる場合もある)、結果として、本来の意図に沿った施策になっているのか、という懸念が出てくる。 特に、図から読み取るに、PD の申請者数が減っている事実は、博士までは進学するが学術研究には人が流れていないので、日本の研究力を上げる観点で、政策が十分に効果を出せているのだろうか。 もしかすると、JST制度の規約は学振という基幹制度を壊さないように意図した副作用なのかもしれないが、同じ目的の複数の政策が競合しあう場合には、相互の副作用が複雑に現れる事がある。JSPSやJSTより上部組織での調整が必要だったのではないだろうか。 政策の副作用をより慎重に見極めて、その傾向が出てきた2023年段階で対策を打つべきだったのではないか。これが、科学・学術行政の観点での「失態」という言葉で、昨日のポストで書きたかったこと。 提案は、JST系の院生支援の制度で、学振に出すのを義務化するのは(上記の影響があるならば)やめたらよい。出したい応募者は自然に出すので、数値の水増しをする必要はないと思う。 (もし、この採択率の低下を根拠に、財務省へのJSPS予算の増額の要求根拠にするという狙いがあるなら、私の指摘は的外れだが、それでも、ある世代が不利益を被るのは避けるべき) あるいは、財源確保の観点はあるが、採択率を20%前後に維持できるように、多少とも採用者数を増やす、というのももちろんある。 いろいろ書いたが、今年に応募者になっていた方には、一時的な変動に大きく動揺せずに、頑張ってほしい。 (うちの研究室は、採択された人と不採択の人と、両方いて、その応援メッセージも兼ねて)
32
2
90
30,236
Congrats, Erli & Co-workers!!
Ca Metal + Mechanochemistry -> Teflon degradation into CaF2, out in @J_A_C_S now: doi.org/10.1021/jacs.6c11635 Again, a nice piece of work with the @DominikJKubicki, @r_armstrong_lab and @TomislavFriscic groups. @UoBChemistry @ChemistryNCL
4
2,123
今年も学振採択率10%程度。不採択A(不採択者の中で上位20%)評価の人はつまり全体の上位30%なわけだけど、これらを国でサポートできないなら日本の科学の未来は暗い。国よ文科省よ早く対策してくれ!#学振
5
36
4
296
51,841
Hideto ITO 伊藤英人 retweeted
I just released ReShiki v0.6.1, a free, open-source alternative to ChemDraw. Chemical drawing, reinvented. Built in Rust for macOS, Windows, and Linux. Draw molecules, build reaction schemes, and export figures. Try it: reshiki.com
17
245
36
880
128,122
Thank you so much, Jun-san!! It was also great time for me, and exciting!! I was also impressed by your talented students!!
Yesterday, we had the pleasure of welcoming Prof. Hideto Ito @110hideto (Nagoya University) to Waseda University for a fascinating seminar on polycyclic ladder molecules. Thank you very much for the inspiring lecture and after party as well!
19
1,819
月刊ファインケミカル8月号で学変メンバー+αでラダーポリマーの記事を書かせていただきました。自分は主に多環方向族化合物の合成(ラダー化反応)でポリマーと言える長さではないですが、沢山縮環分子が出てきます。#月刊ファインケミカル #ラダーポリマー #ナノグラフェン tinyurl.com/2a9k79h3
5
15
1,261
すばらしい!おめでとう🎊
Since we started the project on ketone-mediated photoactivation of fluoroform @HokkaidoUni, it has now been published @J_A_C_S! Wonderful to see it come to fruition following my move to @NagoyaUniv. Huge congrats to Shun, Yan, and the team @ICReDDconnect! doi.org/10.1021/jacs.6c10939
1
37
4,919
Hideto ITO 伊藤英人 retweeted
もし、今、あなたが所属する国公立大学が次の問題にあてはまれば、手を挙げてください。(具体的な組織名が必要です) ご自分が所属する組織以外のことは結構です。 1.研究課題に関連する学会の年会費を科研費で支払えない 2.東京から広島大学に行くときに、広島から西条に戻れず、三原からいかねばならない 3.サブスクで利用するソフトの費用を科研費で支払えない 4.飲食が出ると研究会の登録費を科研費など公費で支払えない 5.海外から呼んだPhDの学生は学生ビザなので週二十時間分までしか給料を出せない 6.バスがないといけないところでもバス代は日当から出さなければならない 7.学会参加費は科研費で支払えるが年会費は自腹 8.国外の研究者が外貨建てで立替払いした旅費を円建てでしか精算できず、為替次第で相手に迷惑をかける ご協力ありがとうございます。
具体的な国公立大学名と廃止すべきローカルルールの具体的な内容を、お願いします。 なんかすごいデジャヴ。
278
1,829
667
5,977
5,614,410
京都大が、国際卓越研究大学に選定され、アメリカの大学で活用されているデパートメント制に移行すると決定したとのことです。しかし、デパートメント制にはメリットがある一方で、複数の大きなデメリットがあります。 1.「若手の独立」が「若手の孤立」に変わるリスク:講座制では、研究インフラ(研究費、装置、スペース、マンパワー、事務職員など)が整備されていますが、デパートメント制では助教、准教授が形式上独立しても、十分な資源がなければ、むしろ競争だけが強まり、研究の立ち上げが難しくなります。アメリカのトップスクールでは、理系Assistant Professorへのスタートアップ資金は1~2億円程度ですが、これを京都大学が払えるとはとても思えません。国際卓越研究大学認定で京大に支払われる金額は年間数百億円なので、全く足りません(下記まとめでの計算を参照)。アメリカのトップスクール並みの財政規模をもって初めて成立するのがデパートメント制です。全員をPIにすると見かけ上は自由になりますが、十分なスペース、スタートアップ資金、技術支援、事務支援、学生配分が伴わなければ、実態は「弱小PIの乱立」になるリスクがあります。 2.チェアー・パーソン(学科長)に権力が集中するリスク:デパートメント制では、チェアー・パーソンがデパートメント内の将来構想、研究戦略、資源配分、人事、若手育成などに関与する構想です。これがうまく機能すれば戦略的ですが、失敗すると、従来の講座制の「教授支配」が「チェアー・パーソン支配」に置き換わるだけです。講座制の縦割りを壊したはずが、より大きな単位での政治、派閥、資源争奪が生まれる可能性があります(実際にアメリカの大学で起きています)。質の低い人がチェアー・パーソンに就任した際に、そのデパートメントが悲惨な状況に陥ることは容易に想像ができます(これも実際にアメリカの大学で起きています)。上質なチェアー・パーソンには非常に大きな待遇が必要ですが、これも京大が支払えるのかどうか疑問です。 3.テニュアトラック制度に関連するリスク:デパートメント制では、アメリカ型のテニュアトラック制度、9か月サラリー、外部資金依存、KPI評価が一体として入ってきます。特に深刻なのは、Assistant/Associate Professorの人生を、Tenure Decisionに過度に集中させることです(Assistant/Associate Professor全員にテニュアを与えると、デパートメントが財政的にもたない)。これは、研究評価であると同時に、雇用、家族、ビザ、住宅ローン、学生・ポスドクの雇用、研究室の存続を左右します。制度としては合理的に見えても、個人にかかる圧力は極めて大きいです。実際に、アメリカ(University of Alabama)や中国(復旦大学)でAssistant Professorが評価に怒ってテニュア審査の委員を殺害した事件が起きています。京大でも同様の事件が起きる可能性は十分にあり、仮に起きた際に京大や国民世論がどのように反応するかを想像できます。また、9か月サラリー(アメリカの大学院大学では3か月サラリーもざら)的な制度が導入された際に、そもそも採択率が低く金額も大きくない外部資金に依存せざるを得ないため、エンドレスの申請作業でAssistant/Associate Professorが大きく疲弊します(実際にアメリカの大学で起きている現象です)。 中国の大学は、一時期アメリカの大学に倣ってデパートメント制を導入したのですが、上記の問題により、逆に従来の講座制に回帰しつつあります。特に中堅大学以下の大学ではその傾向が顕著です。 ざっとまとめると、京大のデパートメント制導入の成功の可否は、京大の財政によると言っても過言ではないと思います。京大とスタンフォード大をざっと比較すると、教員数では約3500人(京大)と約2400人(スタンフォード大)、年間運営規模では約1800億円(京大)と1.7兆円(スタンフォード大)、基金残高では約600億円(京大)と6.6兆円(スタンフォード大)となり、京大がスタンフォード大と勝負するには、単純計算で教員数を現在の10分の1に削減しないといけないことになります。教員数を現在のまま維持するには、国際卓越の年間数百億円の配分では雀の涙で全く足りず、年間1.5兆円程度の配分が必要です。アメリカンドリームを見た京大がどう転ぶかは要Watchです(個人的には否定的ではなく、むしろ京大を応援しています)。 nikkei.com/article/DGXZQOUD2…
8
390
68
928
406,131
Hideto ITO 伊藤英人 retweeted
Revisiting the Bench Stability of B2pin2 ( @ChemRxiv ): chemrxiv.org/doi/full/10.264… ( @YoungGroupChem , @R2G_UCSD ).
2
51
4
257
26,223
Hideto ITO 伊藤英人 retweeted
A new paper from our group after a long interval. This project took a total of 4 years. Congratulations to all the coauthors for their hard work! Mechanochemical Intramolecular C(sp3)–H/C(sp2)–H Coupling for Synthesis of Acridine and Anthracene Skeletons doi.org/10.1021/acs.orglett.…
15
3
122
11,502
Hideto ITO 伊藤英人 retweeted
drive.google.com/file/d/11Bl… XPhosまでのまとめをとりあえず公開しておきます 全体の20%程度しか載っていないです ミスがあったら指摘して頂けると助かります。
2
33
2
239
23,492
Front cover - now published in Organic Chemistry Frontiers. こちらは遠山くんの3月のOCFの論文のフロントカバーピクチャーです。8bitドラクエ風。後ろの背景はITbMの実験ドラフトです。#mechanochemistry pubs.rsc.org/en/content/arti…
1
9
1,154
Inside front cover - now published in RSC Mechanochemistry.堀くんのだいぶ前の論文のカバーピクチャーが公開されました!隕石衝突! #mechanochemistry pubs.rsc.org/en/content/arti…
6
854
Hideto ITO 伊藤英人 retweeted
なにこれ
🤖 Made with AI
12
180
55
691
75,977
Hideto ITO 伊藤英人 retweeted
有機金属化学を基礎から学べる有機金属化学セミナーが,今年もオンラインで開催されます。有機金属触媒反応の基礎から有機合成への応用まで,実際に役立つ厳選された内容です。全国どこからでも参加可能,申込〆切は5/20です。奮ってのご参加をお待ちしています!! kinka.or.jp/om/s_052.html
32
6
132
23,577
Hideto ITO 伊藤英人 retweeted
【方針】高市首相「研究費倍増目指す」技術立国に向け、大学認定制度も news.livedoor.com/article/de… 高市首相は13日、経団連会長と面会。経団連が提言する科学研究費助成事業の早期倍増に関連し「研究費が倍増する形を目指す」と述べた。「新技術立国」に向け、夏に策定する日本成長戦略に盛り込む方針。
115
736
201
3,835
471,788
Hideto ITO 伊藤英人 retweeted
Non-Covalent Molecular Interactions Summary ⛓️💞🫶#NeverStopLearningMedChem For higher resolution image and references please visit ➡️ cheminfographic.wordpress.co…
42
1
233
13,298
Hideto ITO 伊藤英人 retweeted
Our new mechanochemistry paper is out! Congrats the whole team! "Breaking the Immiscibility Barrier: A Mechanochemical Approach to Enable the Direct Glycosylation of Native Sugars with Hydrophobic Aliphatic Alcohols" @J_A_C_S pubs.acs.org/doi/full/10.102…
2
25
4
236
21,179