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【AI会話サービス・「なりきり」に関する注意喚起】
皆さまに安心して応援や創作を楽しんでいただける環境を守るため、改めて皆さまにご留意いただきたい事項につきまして、ご案内いたします。
詳細は画像をご確認ください。
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魔王アルケーは、長い年月のあいだに数えきれない勇者と出会ってきた。
異世界から転生してきた勇者がいた。
ドラゴンに乗って空から来た勇者がいた。
2000回死んで2000回セーブ地点から戻ってきた勇者がいた。
勇者を名乗る犬もいた。けっこう強かった。
その中に、門を押せなかった男がいる。
当時、魔王は大陸に七つの城を持っていた。
男が辿り着いたのは、そのうちのひとつ、北の果ての城だ。
城にいたのは魔王の分身が一体だけだった。本体は南の大陸で、別の国を三つ同時に滅ぼしていた。
城門には石像が四体ある。
男は石像を回した。開かない。
逆に回した。開かない。
石像に話しかけた。返事はない。
石像に名前をつけた。ポチ、タマ、ゴンザレス、母さん。
母さんだけ少し回しにくくなった。
魔法使いは門を焼こうとして、自分の眉毛を焼いた。
僧侶は門に祈りを捧げた。門が少し成仏しかけて、慌てて止めた。
戦士は三か月、毎日門に体当たりした。
戦士のほうが先に門っぽくなった。
三年経った。
門の前に家が建ち、畑ができ、男は結婚した。
「魔王城前」というバス停ができた。
道の駅ができた。名物は「謎解けない饅頭」。
年に一度、「門まつり」が開かれるようになった。全国から挑戦者が集まり、全員が解けずに帰っていく。
ゆるキャラの「もんもん」が生まれた。
分身は毎朝、玉座の間の窓からそれを見ていた。
もんもんの着ぐるみが石像を回している。開かない。
その十年のあいだに、本体は大陸を二つ平らげ、海をひとつ干上がらせ、別の勇者を476人退ける、あるいは始末していた。
分身からの報告書は毎月届いた。
「今月も開いていません」
本体は十年間、一度も返事を書かなかった。
十年目の朝、門が開いた。
入ってきたのは八歳の子供だった。
「どうやって開けた」
「押した」
門には最初から書いてあった。
「押」
石像はただの飾りだった。
分身は子供に芋を三本持たせて帰した。
「父親に伝えろ。字は読め」
翌朝、男が門を押して入ってきた。十年ぶりの一歩だった。
玉座の間には誰もいなかった。分身は役目を終えて、霧のように消えていた。
男は泣いていた。
もんもんも泣いていた。
道の駅の店長は、名物の名前を変えるかどうかで三時間悩んでいた。
最後の報告書には一行だけ書いてあった。
「開きました。押せば開きます」
本体はそれを読み、十年で初めて返事を書いた。
「そうか」
それから三百年が経つ。
街の名は「押」という。
紋章は、城門に刻まれたあの一文字だ。
北の丘には今も魔王城が建っている。玉座の間は空のまま、誰も住んでいない。それでも街の者は毎朝、城に向かって一礼する。
十五になった子供は、成人の儀でその城門を押す。押して開けば一人前だ。たまに引く者がいて、一年やり直しになる。
門まつりは国の無形文化財になった。
謎解けない饅頭は三時間の協議の末、「押し饅頭」に改名され、今も街一番の土産物だ。
もんもんは四十七代目になった。中の人は代々世襲制である。
街の歴史書の一ページ目には、こう書いてある。
「はじまりの男、十年、門を回す」
ある年の成人の儀の日、黒衣の旅人が一人、人波の後ろから城門を見ていた。
少年が門を押す。門が開く。歓声が上がる。
旅人は小さく言った。
「……押せるようになったか」
振り返った者はいなかった。
四十七代目のもんもんだけが、なぜか泣いていた。
#根源伝説 #ARKHEWORLD
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一人一人のストーリーで味付けが全然違って新鮮だな
#ARKHEWORLD #学マス
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