鉛筆デッサンの本番処置に先立ち、ご提供いただいた同種の本紙で洗浄実験を行っています。ブロッティング法(吸取紙を用いて水分をコントロールしながら洗浄する方法)により、鉛筆線や紙への影響を確認し、本番処置の条件を検討します。保存修復では、本番前のこうした検証も大切な工程の一つです。
アーネスト・サトウ旧蔵写真アルバム(横浜開港資料館蔵)の保存修復事例です。写真アルバムは、一枚一枚の写真だけでなく、一冊という形にも資料的価値があります。損傷原因を見極め、オリジナルの構造を尊重しながら、長期保存と利用性の両立を目指した事例をご紹介します。
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同じ和紙・糊を使っても、仕上がり精度は大きく変わります。
・喰い裂き繊維をどう整えて貼るか
・和紙の色をどう選ぶか
小さな違いでも積み重なると仕上がりに大きな差が出ます。これは特別な技術ではなく、丁寧な仕事の積み重ねの差だと考えます。ブログでご紹介します。
cfid.co.jp/2026/10/20/compar…
③ 繊維の先端を整えた場合(3/4)
喰い裂きした繊維の先端を適切に切り揃えることで、修復箇所はさらに自然になり、境界も目立ちにくくなります。一方で、切り過ぎてしまうと境界がかえって強調される場合もあり、加減が重要です。
① 繊維の方向を考えずに貼った場合(1/4)
和紙の繊維の方向を意識せず、糊付けもテキトーな状態で貼ると、喰い裂きした繊維が絡み合って部分的に塊となり、不自然に目立つ仕上がりになります。
実際には、意図的に再現しようとしても難しいほどいい加減な状態であり、驚くくらい雑な作業です。
国立国会図書館「第37回保存フォーラム」のテーマは持続可能な環境管理。資料保存における温湿度管理を中心に、最新の考え方や実践事例が紹介されます。保存に携わる方はもちろん、文化財や図書館資料に関心のある方にもおすすめです。
ndl.go.jp/event/events/prese…
世界的にも貴重な南葵音楽文庫の西洋古典籍への保存修復事例です。歴史的な製本構造やオリジナル素材を最大限尊重し、損傷・劣化の原因を見極め、研究資料としての利用性と貴重資料としての長期保存性の両立を図りました。資料ごとの保存修復の考え方と処置をご紹介します。
cfid.co.jp/example/nanki/
正倉院文書1万点の現存は奇跡、和紙の耐久性で奈良時代の記録を今に…古来の製法「守ることに意味」 : 読売新聞 yomiuri.co.jp/local/kansai/n…
宇陀紙の福西和紙本舗さん。見学にお伺いしたのはいつだったかな?と調べてみたら15年も前でした。
東京国立博物館の前身・東京帝室博物館時代から伝わる台帳群への保存修復事例です。
明治期以来の所蔵品管理記録を伝える貴重な台帳について、資料の歴史的価値と利用性の両立を目指した保存修復処置をご紹介します。
詳しい処置内容についてはウェブサイトをご覧ください。
cfid.co.jp/example/tnm-daich…
学内で納品を終え、学習院ミュージアム「ようこそ!華麗なる宮中晩餐会の世界へ」展へ。
気になったのは招待状。覆輪もあり、紙は鳥の子だろうか。見るからに良い紙。半革装の『大正四年大礼写真帖』の白い背革も明礬鞣しだろうかと眺めてしまう。
学祭前のこの時期の少し冷たい空気が、懐かしかった。
丸善丸の内本店で開催中の慶應義塾図書館貴重書展へ。
「触るとしっとりした良質な洋紙なんだろうな」と想像しながら見てましたが、自分一番は13世紀写本。ヘリンボーン綴じ、少し面取りした木製ボード、支持体の通し方までSzirmai本のロマネスク製本特徴そのもの。実物からのみ学べることはたくさん。
水損、虫損、カビ、固着……傷んだ歴史資料を修復する|森本祥子 | 東京大学 u-tokyo.ac.jp/focus/ja/featu…
修復は、「きれいにする」ことだけが目的ではありません。資料の歴史や情報を未来へ伝えるために、どこまで処置を行い、どこを残すのかを丁寧に判断する仕事でもあります。
『The British Musical Miscellany』(1734年ロンドン)の保存修復を行いました。綴じは崩壊し、標題紙前後の順序が不明な紙葉は、専門家によって順序を確定し、資料の歴史を尊重しつつ、安全に利用できる状態へ修復を行いました。
cfid.co.jp/example/nanki/son…
#保存修復 #文化財 #洋装本 #南葵音楽文庫
東北大学附属図書館所蔵「漱石文庫」(夏目漱石旧蔵書)への保存修復処置をご紹介します。
詳しい処置内容についてはウェブサイトをご覧ください。
cfid.co.jp/example/soseki/
なお、本プロジェクトについては文化財保存修復学会第35回大会にてポスター発表いたしました。
探し物をしていたら、図書館総合展や全国図書館大会にブース出展した際に使っていた手作り「貴名受」を発見。図書館総合展ではデジタル全盛時代の中、かがり台を使った綴じの実演や花布編みの実演、修復本/資料サンプルの展示等アナログ全開で、ご来場者に「癒される~」なんて言われたりもしました。
めったにお目にかかれないキリシタン版『サクラメンタ提要』の展示を見に行き、自分用に写真も撮った一冊。それが一年半後、修復のため自分の作業台へやってくるとは思いませんでした。続けていると、こんな巡り合わせもあるのだなと実感しました。緊張しましたが、忘れられない貴重な経験でした。
彼岸花には毒がある? ヒガンバナにまつわる3つの豆知識 - ウェザーニュース weathernews.jp/news/202609/1…
江戸時代、ヒガンバナの球根をすり潰した汁を染み込ませた虫除紙が貴重な書物の間に入れられ、その毒性を害虫から守る力として利用されていましたね。
















