【コンサートのお知らせ】
10月17日(土)、新大久保のスペースDoで、作曲家・吉松隆さんのサクソフォン作品だけを集めた特別なコンサートを企画しました!
タイトルは『吉松隆 サクソフォン・クロニクル 〜異郷への憧憬、鳥たちの帰還〜』
吉松さんの音楽には、いつも「ここではないどこか」への憧れが流れています。遠い異国の風景だったり、記憶の奥底に眠る懐かしい何かだったり。核となる《3つの異郷の歌》は、まさにその象徴。サクソフォンの歌声が、日常から一瞬心を連れ出してくれるような曲です。
もう一つのキーワードは「鳥」。吉松作品の中でサクソフォンは、ずっと鳥の化身として描かれてきました。デジタルの空を飛び、境界線上でファジーに揺れ、サイバーな協奏曲で疾走する——そんな様々な姿の「鳥」たちが、この一夜、4人のサクソフォニストのもとに帰ってきます。
演目は、サクソフォン吹きの金字塔《ファジーバード・ソナタ》、スリリングな《サイバーバード協奏曲》、ギターとの対話が美しい《3つの異郷の歌》、透明感のある《水色スカラー》(ギター独奏)、そして昨年ハルビンで僕自身が世界初演した《デジタルバード組曲》(ソプラノ・サクソフォン版)の日本初演まで。初期から円熟期まで、吉松隆がサクソフォンと歩んできた歴史を一夜で辿れる、文字通り「クロニクル」と呼ぶにふさわしいプログラムです。最後はこの日限りの編成による《アトム・ハーツ・クラブ・カルテット》で締めくくります。
出演は、大城正司さん・佐藤淳一・田村真寛さん・加藤里志さん(サクソフォン)、AKIマツモトさん(ピアノ)、茂木拓真さん(ギター)。日本のサックス界の第一線で活躍する実力派の皆さんです。
会場は100席の小さなホールなので、早めのご予約がおすすめです。僕自身が執筆する来場者限定の「吉松隆 サクソフォン・クロニクル曲目詳細ブックレット」も配布します!
日時: 2026年10月17日(土) 開場18:30 / 開演19:00
会場: スペースDo(管楽器専門店ダク地下)
料金:一般 ¥4,000 / 学生 ¥3,000
ご予約(teket):teket.jp/19253/74704
秋の一夜、鳥たちの旅の物語を、ぜひ一緒に聴きにいらしてください🐤
【コンサートのご案内】
平野公崇先生のご提案から話が広がり、10月27日に愛知県立芸術大学と北海道教育大学の合同コンサートを愛知県の熱田文化小劇場で開催します!🎷
平野先生には修士・博士課程を通じて7年間師事し、東邦音楽大学の非常勤講師の職をご紹介いただくなど、公私ともに大変お世話になってきました。
東京藝術大学の大学院を修了してから随分と年月が経ちましたが、こうして再び恩師と同じ舞台に立たせていただけることは、緊張するとともに大きな喜びでもあります。
今回は、平野先生の指揮のもと、北海道教育大学と愛知県立芸術大学の合同アンサンブルをバックに、ソリストとしてドビュッシーの《ラプソディ》を演奏します。また、北海道教育大学の学生による芥川也寸志《トリプティーク》の指揮を務めるほか、全体でのラージアンサンブルにも出演します。
さらに、平野先生のお計らいで、愛知県立芸術大学にてドビュッシー《ラプソディ》について約60分の講義をさせていただくことにもなりました。
大学の垣根を越えた今回の交流が、学生たちにとって新たな刺激となり、音楽を通じたつながりがさらに広がっていく機会になれば嬉しく思います。
お近くの皆様、ぜひ会場に足をお運びください!
【《デジタルバード組曲》ソプラノ・サクソフォン版の楽譜について】
《デジタルバード組曲》ソプラノ・サクソフォン版の日本初演前後から、楽譜について複数のお問い合わせをいただいているため、ご案内いたします。
現時点では、この編曲版の出版およびレンタル譜の予定はありません。演奏を希望される場合は、基本的に以下の手続きが必要となります。
1.音楽之友社から出版されている《デジタルバード組曲》(フルートとピアノのための)の楽譜を購入する
2.演奏会の日程や使用目的などを記載した編曲許諾書を音楽之友社へ提出し、許諾を得る
3.演奏会のプログラムなどに編曲者名を明記する
4.演奏会終了後、主催者が必要な著作権手続きを行う
すでに編曲譜は完成しているため、2の手続きは、新たに編曲を行うためというより、この編曲版を演奏に使用するための事前の申請をするものとお考えください。
編曲許諾書の記入方法や提出先については、個別にご案内いたします。
音楽之友社から許諾が得られましたら、許諾内容を確認したうえで、ソプラノ・サクソフォン版のパート譜とピアノ譜をお送りします。
この編曲譜の提供にあたり、私から使用料や譜面代をいただくことはありません。紙の楽譜をお送りする際の送料実費のみ、ご負担をお願いいたします。
ご不明な点や演奏を希望される方は、SNSのDMなどを通じてご連絡ください。
僕としては、少しでも多くの方にこの作品の魅力を知っていただき、演奏していただけたらと思っています🐤
そして何より、僕自身が皆さんの演奏を聴いてみたいのです!
🎷終演御礼
【吉松 隆 サクソフォン・クロニクル 後記】
「吉松 隆 サクソフォン・クロニクル 〜異郷への憧憬、鳥たちの帰還〜」は、おかげさまで無事に終演いたしました。
満席のお客様に見守られながら、とても幸せな時間を過ごすことができました。
ご出演くださった大城先生、田村くん、加藤くん、ピアニストのAKIマツモトさん、ギタリストの茂木拓真さん、そしてご来場くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。
また、会場をご提供くださった管楽器専門店ダク/スペースDoの皆さま、コンセプトムービーを制作してくださった諏訪花梨さん、ブックレットの制作・印刷、受付や当日の運営に力を貸してくださった皆さまにも、深く感謝いたします。
今回のコンサートは、吉松隆のサクソフォン作品とその周辺をたどる「年代記(クロニクル)」をテーマにしたものでした。
けれどもそれは同時に、これまでのサクソフォン人生で関わってくださった大城先生、田村くん、加藤くんと重ねてきた、もうひとつの私的なクロニクルでもありました。
それぞれと出会ってから、すでに20年以上。その間に育んできた思い出を一曲一曲に重ねながら、同じ舞台で再び音を交わすことができました。
大学生の頃、僕はギタリスト・福田進一さんのアルバム『優しき玩具』を繰り返し聴いていました。
本編で《水色スカラー》を取り上げ、アンコールにも同じアルバムから《ストリート・ダンサー》と《ベルベット・ワルツ》を選んだことは、僕自身と吉松作品との出会いをたどり直す試みでもありました。いわば、僕にとっての「吉松隆クロニクル」です。
そして、今回制作した解説ブックレットは、一昨年に亡くなった父との年代記でもあります。
デジタル全盛の今、なぜこれほど手間と費用をかけて紙の冊子を作ったのか。
父は長年、印刷会社に勤めていました。僕は幼い頃から、父が話す製本や印刷の話を聞いて育ちました。現在も、日本サクソフォーン協会の協会誌は、父が勤務していた会社に制作をお願いしています。
父から受け取った印刷への思いと記憶が、今回のブックレットを形にする大きな原動力になっていたのだと思います。この一冊もまた、僕と父との年代記の一頁です。
こうして振り返ると、今回の公演も、僕自身の演奏活動の歩みの中で忘れることのできない、大切な一編となりました。
ご来場くださった皆さまにとっても、この一夜がそれぞれの音楽の記憶に残る一編となっていれば、これほどうれしいことはありません。
また新たな企画を形にし、皆さまと会場でお会いできる日を楽しみにしております。
このコンサートに関わってくださったすべての皆さまに、改めて心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました!
【いよいよ本日!】🎷吉松隆 サクソフォン・クロニクル|カウントダウンFinal
カウントダウンの最後にご紹介するのは、それぞれの作品でソロを務めた4人が集う《アトム・ハーツ・クラブ・カルテット》です💪
作曲者の吉松隆さんは、この曲についてこう語っています。
「これは、クラシックからロックに至る様々な音楽を混合させたビートルズの傑作アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に、70年代プログレッシヴ・ロックの名作であるエマーソン・レイク&パーマーの『タルカス』とピンク・フロイドの『原子心母(Atom Heart Mother)』そしてイエスの『こわれもの(Fragile)』を加え、それをさらに手塚治虫の『鉄腕アトム(Mighty Atom)』の十万馬力でシェイクしたもの。」
まさに、あらゆる音楽のエネルギーが渦巻く一曲!
一期一会で生まれた、この日限りのカルテット。4人の個性とパワーを「十万馬力」でシェイクし、最高の演奏をお届けします!
ブックレットも完成品が届きました!
ご予約いただいた皆さまと会場でお会いできるのを、心から楽しみにしています🎵
🎷吉松隆 サクソフォン・クロニクル|カウントダウン④
コンサート前日のカウントダウンでご紹介するのは、田村真寛くんが演奏する《サイバーバード協奏曲》です🐤
数あるサクソフォン協奏曲の中でも、《サイバーバード協奏曲》は最も素晴らしい作品の一つだと思っています。
それは、サクソフォンという楽器でなければ表現できない音楽的要素が、作品の随所に散りばめられているからです。
そして、その音楽には須川展也先生ならではの表現が色濃く反映されています。この作品と須川先生の存在によって、サクソフォンの音楽表現は新たな広がりを獲得したと言っても過言ではないと思います。
それは吉松さんにとっても同様で、この作品は、それまで自身の中にあったクラシック、ジャズ、ロック、民族音楽へのさまざまな志向が一つとなり、新たな音楽の境地を切り開く作品となりました。
田村くんは僕より学年が一つ下です。
僕が藝大の大学院に入学した頃には、すでに卒業していたので在学期間が重なることはなかったのですが、今でも強く印象に残っているのが日本管打楽器コンクールでの演奏です。僕は学部生時代に大和田雅洋先生に師事していたのですが、同じく大和田先生に習っていた田村くんについて、以前から「すごい奴がいる」と話を聞いていました。
その「すごい奴」(ごめんなさい!)は、大学1年生で出場した管打楽器コンクールでマルタンの《バラード》を演奏し、見事第1位を獲得しました。
その鮮烈な演奏とは裏腹に、普段はとても物腰が柔らかく、そのギャップが僕はとても好きです!
これまでなかなか一緒に演奏する機会はなかったのですが、今回の企画を考えたとき、《サイバーバード協奏曲》を演奏して欲しい奏者として真っ先に思い浮かんだのが田村くんでした。
現在、彼が取り組んでいるジャズの表現が《サイバーバード協奏曲》と結びついたとき、一体どんな音楽が生まれるのだろうか。
そう考えるだけでワクワクして、何より僕自身が一番聴いてみたいと思い、演奏をお願いしました。
今回のリハーサルからも、その答えの一端を感じていただけると思います。そして本番では、そのさらに奥にある音楽を聴かせてくれるのではないかと期待しています!
そして、今回の「バード3部作」をすべて弾いてくださるAKIマツモトさんも、ご紹介しないわけにはいきません。
《ファジーバード・ソナタ》《デジタルバード組曲》《サイバーバード協奏曲》。
それぞれ異なる魅力と難しさを持つこの3作品を、一つの公演で弾きこなしてくださるピアニストは、そう簡単には見つからないと思います。
昨年、ハルビンで《デジタルバード組曲》のソプラノ・サクソフォン版を世界初演するにあたり、どなたと共演するかを考えていました。
そんな折、AKIさんもハルビンに行かれると伺い、すぐに知人を介してご紹介いただきました。AKIさんの研ぎ澄まされた集中力と疾走感のあるピアノは、この作品に欠かせないと考えたからです。
実際に共演してみると、その期待をはるかに超える演奏で、本当に素晴らしい体験となりました!
そんな田村くんとAKIさんの二人が奏でる《サイバーバード協奏曲》。
前半の締めくくりにふさわしい、素晴らしい演奏になると確信しています!
最後に、この作品に対する吉松隆さん自身の言葉をご紹介します。
「つまり『サイバーバード』とは、生命維持装置と人工呼吸器に囲まれて最後まで自由な空を飛翔する鳥を夢見たそんな妹と私との見果てぬ夢でもある。だからこそ、終楽章でこの曲は涙を見せずに全力で疾走するのだ。」
🎷吉松隆 サクソフォン・クロニクル|カウントダウン③
本日のカウントダウンでご紹介するのは、僕が演奏させていただく《デジタルバード組曲》です🐤
フルートのために書かれた作品には魅力的なものが数多くあり、以前から惹きつけられていました。しかし学生の頃の僕は、奏法や音域の制約から、サクソフォンで演奏できる作品は限られていると感じていました。
そんな中で出会ったのが、ハバネラ四重奏団のクリスチャン・ヴィルトゥです。
フランス・ギャップ(Gap)の講習会で、クリスチャンはプロコフィエフの《フルート・ソナタ Op.94》を演奏していました。その演奏は、僕がそれまで考えていたソプラノ・サクソフォンの音域の限界をはるかに超えるもので、圧倒されたことを覚えています。帰国後も録音を何度も聴き返し、その年の大学院の試験では、僕自身も同じ作品を演奏しました。この経験が、現在の僕のソプラノ・サクソフォン演奏の基礎となっています。
吉松隆さんの《デジタルバード組曲》も、学生時代から大好きな作品でした。
しかし、プロコフィエフの作品とは異なり、編曲には作曲者の許諾が必要となるため、演奏することは諦めていました。
そんな中、一つの転機が訪れます。
須川展也先生が全音楽譜出版社からシュルホフの《ホット・ソナタ》を校訂・出版された際、僕も楽曲解説を執筆させていただく機会に恵まれました。
その打ち合わせの中で、ふと何を思ったのか、「いつか世界サクソフォン・コングレスなどの機会に《デジタルバード組曲》を編曲して演奏できたら」と須川先生にお話ししました。
すると先生は、
「良い企画だね!」
と言ってくださり、その場はそれで話が終わりました。
ところが、翌日。
須川先生から連絡があり、そこには、
「吉松さんからの許可おりましたよ!」
という一文が!
僕から吉松さんへの打診をお願いしたわけでもなく、須川先生もそのような素振りはまったく見せていなかったのですが、なんとその日のうちに吉松さんに連絡を取ってくださっていたのでした。
本当に驚きましたし、須川先生のお心遣いには感謝してもしきれません。
こうして、長年の夢だった《デジタルバード組曲》のソプラノ・サクソフォン版が実現することになったのです。
今回の編曲では、原調から2度下の調性を採用しています。その理由や編曲にあたっての考え方は、今回のブックレットに詳しく書きましたので、ご来場の皆さまにはぜひお読みいただけたらと思います。
そして2025年、ハルビンで開催された第20回世界サクソフォン・コングレスで、ソプラノ・サクソフォン版を世界初演することができました。
10月17日の公演が、いよいよ日本初演となります。
ピアノは世界初演と同じく、AKIマツモトさんです🎹
24年前、大城先生による《3つの異郷の歌》の世界初演を聴き、吉松隆さんの音楽に憧れを抱いていた学生が、四半世紀近くを経て、今度は自ら新しい編曲版に息を吹き込むことになるとは。
人生は何が起こるかわからないものです。
最後に、今回のブックレットから一節をご紹介します。
「故郷の森を去る。諸国を遍歴する。奇妙な鳥たちに出会う。この作品に吉松が添えた数行が、その後20年のサクソフォン作品の筋書きを、ほとんどそのまま予告してしまっている。」
🎷吉松隆 サクソフォン・クロニクル|カウントダウン②
本日は第ニ弾! 大城正司先生とギタリストの茂木拓真さんによる《3つの異郷の歌》のリハーサル風景をお届けします🐤
大城先生には以前から大変お世話になっており、かつてドビュッシー生誕150周年記念のコンサートを企画した際にも、快く出演をお引き受けいただきました。今回もぜひご一緒したいと思い、お声がけしました。
この作品が世界初演されたのは2002年。委嘱者である大城先生ご自身が初演されたのですが、実は僕もその晩のことをよく覚えています。
当時、《ファジーバード・ソナタ》と《サイバーバード協奏曲》に夢中だった僕は、吉松隆さんの新曲が初演されると聞き、すぐにチケットを取りました。しかも初演者が大城先生とあれば、なおさらです。
会場は代々木上原のムジカーザ。席に着くと、すぐそばに吉松隆さんがいらっしゃいました。初めてその姿を拝見し、とても興奮したことを昨日のことのように覚えています。
それから24年。こうして大城先生をお迎えし、同じ作品を今回の公演で演奏していただけることを、とても嬉しく思っています。
《3つの異郷の歌》は、ソプラノ・サクソフォンとギターという編成のため、ほかの作品と比べると演奏される機会が少ない作品です。しかし、異郷の風景を思わせながらも、どこか懐かしさを感じさせる不思議な旋律に、思わず心を奪われます。
最後に、今回の公演のために制作したブックレットから、一節をご紹介します。
「1991年の《ファジーバード・ソナタ》第2楽章が、すでに中近東とアジアの旋法を漂う『架空の民族音楽』だったということである。11年を隔てて、同じ泉から、ふたたび水が汲まれている。
吉松は《ファジーバード》について、『尺八や笛から篳篥まで入っている』と書いた。2002年の《3つの異郷の歌》では、その『笛』が、竪琴とともに作品を語る中心のイメージになる。」
🎷吉松隆 サクソフォン・クロニクル|カウントダウン①
昨日はブックレットの序章をご紹介しましたが、本日は加藤里志くんによる《ファジーバード・ソナタ》のリハーサル風景をお届けします🐤
加藤くんとは大学時代、平野門下で学んだのは私たち二人だけという間柄で、お互いに励まし合いながら勉強してきました。一緒にフランス・ギャップ(Gap)の講習会に参加したことも、懐かしい思い出です🇫🇷
学生の頃から演奏の安定感はピカイチ! このリハーサルを聴くだけでも、本番が楽しみでワクワクします🎵
ここで、吉松隆自身が《ファジーバード・ソナタ》について語った言葉を一部ご紹介します。
「かくして出来上がった『ファジーバード・ソナタ』(一九九一年)は、自分の中に今までくすぶっていて解決のつかなかった『クラシック音楽におけるプログレッシヴ/ロック指向』を解放してくれる魔法の翼となった。」
クラシックとロックの境界を軽やかに飛び越える《ファジーバード・ソナタ》。ぜひ本番の演奏を楽しみにしていてください!
『吉松隆 サクソフォン・クロニクル』限定ブックレット、ついに校了・入稿しました!📖
これまで集めてきた資料や楽譜、CD、さまざまな文献をもとに、今回演奏する6作品がどのようにつながり、吉松隆の音楽の中でひとつの「線」を描いていくのか。
単なる曲目解説ではなく、6つの作品をたどりながら吉松隆の音楽世界を旅していくような、ひとつの物語として読める解説を目指しました。
気がつけば、全44ページ・30,000字超のブックレットになりました!
公演当日は来場者限定100部を配布予定です。
今回はその中から、冒頭の 「序章 はじめに」 だけ、少しご覧いただけたらと思います。
10月17日の公演では、演奏とともにこのブックレットも楽しんでいただければ嬉しいです。
吉松隆 サクソフォン・クロニクル
〜異郷への憧憬、鳥たちの帰還〜
はじめに — 一羽の鳥の、44年
吉松隆という作曲家の作品表には、百を超える作品番号が並んでいる。そのうちのいくつに「鳥」が棲んでいるのか。作曲者自身は対談で「三分の一くらい」と語ったことがある。
本日のプログラムに並ぶ6曲は、1982年から2002年まで、ちょうど20年にわたって書かれた。そして一曲だけ、まだ日本で鳴ったことのない声がある。《デジタルバード組曲》。1982年にフルートのために書かれたこの曲が、44年を経て、サクソフォンという別の声を得てこの国の舞台に立つ。
このブックレットは、6曲を演奏順ではなく、書かれた順に並べ直して読んでいく。そうすると、ばらばらに見えた6曲が、一本の線でつながる。ここでは、6曲を一羽の鳥の旅として読んでみたい。1982年に「鳥恐怖症の鳥」として故郷の森を去った一羽が、諸国を遍歴し、ジャズとロックと民族音楽の空を飛び、妹の魂を翼に刻み、やがて「異郷」にたどり着き、そして2026年、この会場に帰ってくる。
それが、このコンサートの副題「異郷への憧憬、鳥たちの帰還」に、私が託した意味である。
ここから3万文字の物語が始まります。
10月17日、会場で皆さまに手に取っていただけるのを楽しみにしています!
※写真は自宅で出力・製本した見本です。当日は印刷所で製本した完成版をお配りします📕
【完売御礼】
10月17日(土)開催
「吉松 隆 サクソフォン・クロニクル
〜異郷への憧憬、鳥たちの帰還〜」
おかげさまで、チケットは完売となりました!
たくさんの皆さまにご関心をお寄せいただき、心より御礼申し上げます。吉松隆のサクソフォン作品を一夜で巡るこの特別な公演を、満席のお客様と迎えられることを、出演者一同とても嬉しく思っております。
現在ブックレットを絶賛執筆中です✏️
ご予約いただいた皆さま、10月17日にスペースDoでお会いできることを楽しみにしております!
※当日券の販売はございません。
※キャンセル等により再販売を行う場合は、あらためてお知らせいたします。
#吉松隆 #サクソフォン #サクソフォンクロニクル #完売御礼
昨日はアトム・ハーツ・クラブ・カルテットの初合わせでした!
大城先生の輝かしい音色のソプラノ、加藤くんのセンスあるテナー、田村くんのジャズ仕込みのバリトン(昨日のマウスピースはなんとゴッツ!)に囲まれて何とも幸せな時間でした😍
3人ともアンサンブルは百戦錬磨なので、色々と意見を交換し合ったり、楽譜のミスを瞬時に見つけて修正したり、効率的に曲が仕上がっていく様はとても心地良かったです。
アトム・ハーツの前には個々のソロもあるので、それを聴けるのは僕が一番楽しみにしている自信があります(笑)
⭐️お陰さまで、チケットも好調に販売しております!
昨日、学生券が一度完売となりましたが、学生の皆さまにも少しでも多く聴いていただきたいと思い、若干数を追加いたしました。売り切れてしまった場合は申し訳ありませんが、一般券をお求めください。
また、一般券も当日券予定分の一部を追加販売しておりますが、残り10枚強となっております。
完売となった場合、当日券の販売はございません。
ご来場予定の方は、ぜひお早めにチケットをお求めください🎫
皆さまと会場でお会いできることを、心より楽しみにしております!
先日、「あさひかわ音楽協会 設立記念演奏会」が無事に終演いたしました!
「音楽の街」旭川の更なる発展を願い設立されたあさひかわ音楽協会。微力ながら会長を務めさせていただいておりますが、記念すべき初のコンサートには大変多くのお客様にお越しいただき、心より御礼申し上げます。
プレコンサートで堂々と演奏してくれた小学生たちから、本公演で熱演を届けてくださった旭川ゆかりの音楽家の皆様に至るまで、本当に素晴らしいステージばかりで、旭川の音楽界の明るい未来を肌で感じることができました。
また、僕個人としてはメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲を約15年ぶりに演奏させていただきました🎷
普段のサクソフォン同士のアンサンブルとは異なり、溝田令さんのヴァイオリンを隣に感じながらの演奏は、発音のニュアンスや音色、ボウイングなど刺激と学びの連続でした。そこに渋谷藍香さんの素晴らしいピアノが重なり、本当に贅沢で楽しい時間となりました。
実はこの3人、少し前まではお互いの名前や活動を知っている程度だったのですが、協会がきっかけとなって今回の共演が生まれました。
これからも協会を通じて演奏家同士が繋がり、新しい化学反応が生まれるような事例をたくさん作っていけたらと願っています。
翌日の北海道新聞さんにも早速取り上げて頂きました!
ご来場いただいた皆様、共演者・関係者の皆様、本当にありがとうございました。
明日からは久しぶりに札響さんにお邪魔してラプソディブルーを演奏してきます。今回ソリストを務められる務川慧悟さんのピアノがとても楽しみです🎹✨
10月17日(土)開催の
「吉松 隆 サクソフォン・クロニクル
〜異郷への憧憬、鳥たちの帰還〜」
おかげさまで早くも多くのご予約をいただき、残席も少なくなってまいりました。ご来場を検討されている方は、ぜひお早めにご予約ください🎵
▼ご予約
teket.jp/19253/74704
今回、サクソフォニストの諏訪花梨さんに、本公演のコンセプトムービーを制作していただきました!
一羽の鳥が、青空から飛び立つ。
古代の異郷を渡り、雨とネオンの幻想都市をすり抜け、データの世界へ、光の未来へ。
やがて、すべてが一点へと収束し、鳥は再び空へ還っていく——。
吉松隆作品を象徴する「鳥」と「異郷」。
《水色スカラー》
《3つの異郷の歌》
《ファジーバード・ソナタ》
《デジタルバード組曲》
《サイバーバード協奏曲》
《アトム・ハーツ・クラブ・カルテット》
一夜のプログラムを、ひとつの壮大な旅として描いた映像です。
田村真寛さんとAKIマツモトさんによる《ファジーバード・ソナタ》の演奏とともに、ぜひお楽しみください🎵



















