
ALT その昔、人間は不可解の現象に魔女の名をつけていた、事故が多い森を魔女の森、生き物がすまない池を魔女の池、そして未知の病を魔女の病と… ギレビィは弟のアメルと共に街の薬剤師として魔女の病を治す薬の研究をしていた、研究者として仲睦まじい2人だったが、ある時アメルが原因不明の病に倒れた ギレビィは病を治すため研究したが結果が出ず、同じ症状の人が街の中でも増えていった。 何日、何ヶ月と1人研究室に籠るギレビィ、アメルもまた離で隔離生活を送っていた アメルが病に犯されて1年たったある日、ギレビィの研究室に痩せこけたアメルが尋ねてきた 「姉さん、働き詰めじゃないか…?できたら一緒に散歩でもしないか、退屈なんだよ」弱々しく微笑むアメルを見てギレビィは誰のためにこんな思いをしてると思ってるのかと少し苛立ちを覚えアメルに部屋に戻るように強く言ってしまった その数日後にやっと求めていた反応が出て、薬を完成されたギレビィはいち早く隔離部屋に向かった、これで弟はもう苦しまなくていいと、また二人で研究ができるんだと興奮を抑えられないまま部屋に入ると 天井から下がる弟の姿が目に入った 思考が停止したギレビィの足元に日記が落ちていた、そこにはアメルが隔離されてからの毎日のことが書かれていた 街人に無視されたこと、病気を広げたのは自分だと噂されていたこと、毎日窓から聞こえるように悪口を言われていたこと、そして姉と話せれば生きる力を保てるかもしれないという希望で日記は終わっていた アメルに1番必要な薬は自分だった そう気づいたギレビィはその場で崩れ落ちた その後ギレビィは完成した薬を無償で街の人間に渡し女神だと感謝された、だれが弟を追い詰めたのかわからない、街の中から犯人を探すよりも自分がちゃんと話を聞いていればという罪の意識に呑まれた そして弟の後を追おうとしたとき、石版を背負うヤギを見た 彼女は魔女になったのだ だが魔女になってからもギレビィは薬の開発を続け、蒼月の魔女のもとで傷ついているものを癒しつづけた この世から魔女の病なんてものを消し去るために、そしてもう二度と、心の傷で命を落とす人が出ないように ギレビィは万病に効く薬剤師として戦い続けるのだった。

ALT 「ある学者の祈り」 ワガハイの人生は絶望に満ち溢れたものだったヨ。生まれて初めて絶望したのは、教会で神の話を聞いた時だヨ。 世界の全てを制し、どこへでも飛んでいき、どんなものにも打ち勝つ完全無欠の存在、そしてそんな神によって生み出された我々人類もまた神と同様に高尚な存在であるべきだった、だが実際人間はとんでもない失敗作だヨ、未だに空も飛べないし道具がなけりゃ岩も砕けない。何たる下等何たる下劣。この絶望を胸にワガハイは堕落した人間どもをさっさと排除し新たなる理想郷を作るため、神に等しいこの頭脳を使い新人類を作る研究をしていたんだヨ。がんばってたヨ。 それなのに研究所のバカ教授共、思考停止した腐れ脳みその癖してワガハイの研究を「神の冒涜」だと、「魔女の所業」だと散々いいやがった(研究員の家族を病気を治す名目で実験体にしたのがマズかったのカ?) しまいにゃ清廉潔白なワガハイを魔女裁判にかけるなんて!いっそ本当に魔女になりたいヨ!そうしたら神業がごとき魔法を使ってこんな臭い牢屋から抜け出せるというのに! あぁ神よ、ワガハイは何より尊敬する貴方様を喜ばせたかっただけなのデス、だって自分が作ったものが出来損ないだったら悲しいじゃないですカ つぎこそは誰にも邪魔されず、貴方に相応しい新人類を作り出しますから どうかこの、あなたを心から信仰する哀れな学者にもう一度チャンスをお与えくだサイ...










































