マリー・アントワネットの懐中時計「No.160」は、1983年にエルサレムの博物館から盗まれ、2007年に見つかりました。ブレゲが資料だけで再現を始めたのは、本物が行方不明だった2005年です。本物が見られない間、再現品が物語をつないだ。「再現」の装置の原型だと見ています。
#ブレゲ
英フレイザーズ・グループがヒューゴ・ボスの株を買い増し、持ち分が50.08%に達して子会社にしました。ブランドの持ち主が変わる瞬間です。ブレゲも持ち主を何度も替えながら物語を守ってきました。新しい持ち主が何を守り、何を変えるのかに注目しています。ブレゲの記事は↓
note.com/hearty_newt2221/n/n…
同じ漆芸家の技が、セイコー プレザージュでは約21万円、グランドセイコーでは181万5,000円の時計に入っています。
職人の手仕事なのに、プレザージュはなぜこの値段なのか。安いのは失敗ではなく、戦略だと見ています。
セイコーの「憧れの階段」を分解しました→note.com/hearty_newt2221/n/n…
中古の高級時計の相場で、パテック フィリップは定価より16.3%高く、カルティエは25.9%安い水準だと報じられました。どちらも名門です。差を生んでいるのは歴史の長さより、出す数をどこまで絞るかという「制限」の設計ではないでしょうか。
バーキン25の転売価格は、2022年の定価の約2.6倍から、今年7〜9月には約1.7倍まで下がったと報じられました。それでも同じ週の決算で、エルメスの革製品は10.8%伸びています。値段を支えているのは転売の熱だけではなく、店で買うまでの体験の方だと見ています。globalbankingandfinance.com/…
ロレックスの中古相場は、7〜9月はほぼ横ばいでした(Chrono24の指数で0.2%減)。大手6ブランドの中古在庫は1年で約2割増えたとの分析もあります。「手に入らない」だけで値段が上がる時期は一服。
同じ週に、過去を語る時計が2本出ました。ウブロは自社の原点を金で復刻し、2万5,000スイスフラン。セイコーは蒸気機関車D51との限定コラボで、7万6,780円。自社の物語か、借りた物語か。値段の付き方を分けるのはここだと見ています。
出典:luxe.digital/news/hublot-cla… / gearpatrol.com/watches/seiko…
ディオールの香水部門が、パリ本社に香水の創作スタジオ、販売員の教育機関、約8,000点の資料庫をまとめました。最も古い処方は1948年の「ミス ディオール」。香水の値段を支えているのは、中身の液体だけではないのかもしれません。
出典:wwdjapan.com/articles/252943…
オニツカタイガーは2026年2月に独立した会社になり、9月にはミラノで旗艦店を開きました。来年はロサンゼルスにも出店する計画です。親会社から切り離して高く売る道は、グランドセイコーと同じ発想ではないでしょうか。
出典:wwdjapan.com/articles/252519… / seikowatches.com/jp-ja/news/…
ブレゲには、買い手を歴史に加える「顧客台帳」があります。有田焼には、物語を買い手に届ける仕組みがありませんでした。
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